ショーシャンクの空に出てくるブルックス。
50年もの長い期間を刑務所で過ごした彼は、もともと一体どんな罪を犯してこんなに長期間も服役しているのでしょうか。
ストーリーの中でブルックスがどんな罪を犯したのか触れられていないので、何をしてなぜ刑務所にいるのか疑問に思った人も多いのではないでしょうか。
また、ストーリー内でブルックスが最期に残した言葉「ブルックスここにありき」の意味も気になるところです。
その意味を知る事で、ショーシャンクの空にをより深く理解できるようになりますよ。
こちらの記事では、ショーシャンクの空にのブルックスの罪は何だったのかについてと、「ブルックスここにありき」の意味やなぜ50年間も刑務所にいたのかもご紹介していきます。
Contents
ショーシャンクの空にブルックスの罪は何?
「ショーシャンクの空に」で囚人の1人ブルックスがペットのカラスを逃がす場面があるけど、実はブルックス釈放後に主人公アンディたちがこのカラスの死体を刑務所内で見つけて、即席の葬式を行うシーンが撮影されてたけどカットされたらしい…
あれ以上涙を誘うつもりだったの?ダラボン監督… pic.twitter.com/WvuJ6dQIL1
— 毎日映画トリビア (@eigatrivia) July 29, 2021
ショーシャンクの空にのブルックスの罪は殺人罪です。
自分の妻と、その愛人を殺した罪で刑務所に入っています。
しかし、ブルックスのこの罪に対しては実は冤罪だったという説もあるんです。
それが真実はどうだったのかはショーシャンクの空にのストーリーの中では明かされていないので、残念ながら分かりません。
ブルックスの冤罪説もありますが、実際50年以上も刑務所で服役していることから、本当に殺害した可能性も高いのではないかと考えられます。
ショーシャンクの空になぜブルックスは罪を犯して50年も刑務所にいたの?
ショーシャンクの空に で50年服役して外の世界に絶望し自ら命を絶ってしまったブルックス役のジェームズホイットの演技は今でも印象に残ってる
#映画で印象に残っている死 pic.twitter.com/RbyipqAdfz— Sami Lindroos (@SamiLindroos) May 29, 2019
ブルックスが50年もの間刑務所にいた理由は2つあります。
1つは、刑務所の生活の中で夢や希望を失い、刑務所の中では模範囚で、司書とし自分の居場所を見つけていたからです。
もう1つは、アメリカの刑法の定めによるものです。
1つずつご紹介していきますね!
刑務所はブルックスの唯一の居場所だった?
ブルックスは刑務所を出ても、両手にリウマチを患っており、目的も、行く場所も、仲間もおらず、刑務所だけが唯一のブルックスの居場所でした。
過去にブルックスは仮釈放という選択肢を与えられたこともあったのですが、これを拒否して刑務所に残る選択をしていたのです。
その結果、50年もの年月を刑務所で過ごしていたのです。
確かに、半世紀もの間ずっと刑務所にいたら、もう外に出てもなかなか社会に馴染めないですよね…。
そして、刑務所で50年を過ごした頃にブルックスはとうとう本当に仮釈放になり、刑務所から出られるることになるのです。
ブルックスが住むアメリカの刑法での服役期間が長い?
「ショーシャンクの空に」のブルックス。万人にとっての希望が、個人の希望とは限らない。#映画で印象に残っている死 pic.twitter.com/szCHb1y3KA
— hanausagi (@hanausa_bunchan) May 28, 2019
ブルックスが50年間も刑務所にいた理由は、自分の妻とその愛人を計画的に殺害した第一級殺人の罪とされていたからです。
アメリカでは、殺人事件の懲罰は3段階に分けられています。
- 第一級殺人
計画性があり、自分の意思で事前に計画を立てて実行した殺人や、強盗など悪質性が高い殺人。死刑、終身刑になることが多い - 第二級殺人
第一級殺人から、計画性をとったもの。カッとして突発的に殺害してしまった、というケース - 第三級殺人
第一級殺人、第二級殺人以外の殺人事件。アメリカのフロリダ州、ミネソタ州、ペンシルバニア州のみの適用
そのため、ショーシャンクの空にのブルックスは50年間も刑務所にいたことから、計画性のある第一級殺人の罪に当てはまるからであることがわかります。
50年後に刑務所から出たブルックスを待ち受けていたのは…?
突然刑務所の外に放り出されたブルックスを待ち受けていたのは、収容前とは環境も時代も違う別世界の現実でした。
刑務所での長年の生活で、夢も希望も失い、生きる目的もなかったブルックス。
突然放り出された現代の社会に馴染めず、仮釈放委員会から与えられていたアパートとスーパーの仕事があったのですが、それもうまくいかず、仲間もおらず、耐え難い孤独で追い詰められてしまったブルックスは、自ら首を吊って自殺をするという選択肢を選んだのです。
ショーシャンクの空にでブルックスここにありきの意味は?
“ブルックス ここにありき”
(ショーシャンクの空に) pic.twitter.com/ed0ytth6KC— 洋画台詞&シーンbot (@yougaserifu_bot) October 13, 2017
ブルックスは刑務所から出て、孤独のあまり最期に首吊り自殺をするとき、柱に「ブルックスここにありき(Brooks was here)」という言葉を残します。
この意味は、刑務所から外に出たものの、社会になじめず居場所がなくて孤独だったけれど、それでも「私は確かにここにいた」というブルックスの存在証明ではないかと考えられます。
そして、「ブルックスここにありき」のメッセージを受けて、同じ囚人仲間のレッドは「レッドもここにありき(Red was here too)」と反応します。
これは、ブルックスが「ブルックスここにありき」の言葉を残して人生を終えたのとは対照的に、レッドは「自分もここにいた、そして、自分は新しい人生に向かって生きる」という希望を表しています。
2人の対照的な生き方、人生観が、「ショーシャンクの空に」の絶望と希望、人生とは何かを私たちに考えさせてくれます。
まとめ
『ショーシャンクの空に』は言わずと知れた傑作映画。観る度心が苦しくなるが、その後で救われた心地になる。
レッドが老人ブルックスのように自死の道を歩まなかったのは、結局の所「希望」が全て。単純な話であり真理だ。
この先どうなるかは分からない。でも確かに彼等は生きている。それで充分だ。 pic.twitter.com/sLbRCZ8Iwo— TAKARU1996 (@t_chrono) December 31, 2021
こちらの記事では、ショーシャンクの空に出てくるブルックスの罪は何だったのかについて解説をしてきました。
ブルックスの過去の罪の内容に関わらず、ショーシャンクの空には人生や希望について考えさせられるストーリーでしたよね。
また、なぜ50年間もの長期間ブルックスは刑務所にいたのかについてもご紹介をしてきました。
これを踏まえて再度ショーシャンクの空にを見返すと、新しい発見や視点で捉えることができるかもしれません。
最後まで、ショーシャンクの空にのブルックスの罪は何なのかについてと、なぜブルックスは50年間も刑務所にいたのかについての記事を読んでいただきありがとうございました。